直感に従って連ドラ視聴する
継続視聴をストレスに感じるタイプなのかも…と昨年は連続ドラマを遠ざけていた私。
しっかりと見たのは『グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ』くらいだったかもしれない。
確かこれは…チャンピオン本誌で存在を知って、どうしても気になって、見たくて、そうしたのだけど、いやぁ、金払って見た甲斐があった~(WOWWOW) オンエア2時間前に申し込みが成立というギリギリ具合だったけど、直感に従ってよかった~。
今回もたまたま前日と、放送当日に見かけた30秒スポットが気になって。
主演のお二人とも好きだし。
(以降第1回のネタバレ含みます)
恋せぬふたり 第1回
主人公・咲子はスーパーの本社マーケティング課で働いている。
一つのプロジェクトを成し遂げた後に「気持ちをわかってくれてる筈」と距離を詰めてくる後輩くんや
第二子出産の為に里帰りを希望している妹や「プレッシャーをかけては」と“見守っている”両親に少しずつ神経を削られていく。
抱いている小さな違和感を圧し殺す日々が丁寧に描かれていく。
そんな咲子に幸せが降ってわいた。長年の友人とのルームシェアの話だ。
家に居場所を見いだせず、かといって一人になるのは怖い、他人と感覚を共有できないことにも不安を抱いていた咲子はこの話に飛び付く。
自分の新たな居場所を作るべく新居にインテリアにと夢膨らます。
あぁ、咲子ちゃん、友人にもたれかかる様子が庇護を求める雛鳥のよう。
これは「重い」と距離を置かれるよ。
案の定、ルームシェアを予定していた友達は復縁したからと去っていった。
いや、キレるなよ捨て台詞吐いていくなよ友達。ルームシェア解消は君側の都合だぞ。後ろめたい気持ちを正当化したいことから出た行為なのだろうけど傷ついちゃったよ咲子ちゃんが。
あぁ、私も自分の価値観と違う人を傷つけたことはなかっただろうか。
具体的にはぱっと思い出せないけどきっとそうした事があった筈だ。
たまらなく、詫びたい。
相手に対しても、自分が犯したことそのものに対しても。
自分の優位性をわざわざアピールはしなかったか。
攻撃しなかったか。
心がぽっきりと折れた咲子は、自身の思い当たる性質を検索ワードに入力する。
(ここで検索上位に上がってくるものにますます心折れるのがリアルなのだが) その中で、アロマンティック・アセクシャルの、羽色キャベツさんのブログに辿り着く…。
恋とか異性であるべきとかは別にして、距離の要らない相手は欲しいんだ。
わかってほしいという欲求はかなりの人が抱えていると思う。
(そんでもって出会える確率は…人にもよるが稀であったりする)
距離の要らない相手に出会えたらご縁に感謝しなくっちゃなと、思う。
咲子ちゃんにとって羽色キャベツの高橋さんがそんな相手になればいい。(今のところ高橋さん引き気味だけど)
いや待て、私を全て受け入れてほしい、とは傲慢ではないか。この作品、どっちに転がるんだろう?
きっとよい時代なんだ
に、しても『グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ』にしても
- どのような趣味、思考、信条…に関わらずそれを堂々と主張できる世界であってほしいと願うこと
- どこまで他者への思いやりを持てるか
- 知らない世界があることに柔軟か
- 自分とは違う生き方でも、どちらがいいも悪いもない
- 自分は多数側にいるから正しいと思い込んで胡坐をかいてはいないか
等々…突き付けられる作品が増えてきた気がする。
なるべく多くの人たちが、それぞれの幸せを感じられる社会であってほしい。
…いい時代だ。きっといい傾向なんだ。