すこーしずつ、すこーしずつ、溜め込んでいたものを手放せるようになってきました。
調子づいてくると、よくこんなものを抱えて引っ越してきたものだな、
使わないのにこの家に持ち込んで、そして数年放置してきたものだなと不思議に思います。
勢いのままに、さよならが決定したのはフリーランス時代の確定申告。ファイル一冊分。
2月頃から頑張って、申告が終わった日には爽快で。忘れられない当時の恒例行事でした。
納税額なんて微々たるものですが、吹けば飛ぶよな葦舟の私が、仕事をして糧を得て一年分を報告しに行く。
ああ、生きていると思えました。
私の中で小さくとも確固たる誇りでした。
でも、それを私が覚えているだけでもう十分。
ファイル一冊分になった書類は見返されることもなく
「え?こんなのあった?」状態で発見されたのですから。
確定申告を思い出す、頑張った記憶は数年経っても私の心にあたたかいものを灯してくれます。
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