夏の布団
我が家には猫がおります。
成猫になってから居ついたので自立心が強く、特に大きないたずらもせず、好みの場所で
じっとしていることが多い猫です。
暗くて高い押し入れの上段が好きな様子なので、荷物がほとんど入っていない方の襖を少し開け
彼女の自由にさせていました。
すると、真冬の間、布団圧縮パックのわずかに開いてきた口から体をねじ込み、寝床にしてしまいました。
パックの硬いビニールが程よく体をガードすることで、猫の本能を満たしたものと思われます。
それを初めて見た時は「可愛い!」「知恵をつけてきた!」と感心しました。
人の住まいに慣れてきて、年々飼い猫らしくなっていくのを喜びました。
…冬の間はね…。
その結果
暖かい季節を迎え、夏布団の出番も数か月先に迫ってくると現状を見つめる気になります。
布団大惨事…。
付着した毛を隈なく除去し、しっかり洗いなおす…いや、やってもいいんです、やります
やりますけど…その一つ一つの工程を思うと気が重い…けっこうな重労働です。
そして猫が一冬思う存分使用し、毛だらけになった布団を被るのは、いくら洗ったとしても
躊躇われました…。
さらば夏布団、さらば洗濯による心身の負担。
来季は圧縮パックには触らせないようにします。その頃にはこの冬のことも忘れ、新たなお気に入りの場所を、それなりに見つけてくれるでしょう。
(↑ 水色の布団が一部薄茶になってしまいました)
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