高橋さんが記憶喪失を装って見せた時はビックリした。
高橋さん芸風変えた? いや、今日からドラマ自体の路線変更するんだろうか。
まぁ、高橋さんもお茶目な所がある、ということで。
第4話はそんな感じで『みんな色々な一面があります』という話なのかなと思った。
ここまでの物語
良作の気配 次回が楽しみなNHK夜ドラ「恋せぬふたり(1)」自分と異なる価値観を傷つけた記憶はないか
(ここからネタバレ含む感想です)
カズ君、高橋さんのお世話を申し出る
自責の念があるとはいえ、急に甲斐甲斐しくなるカズ君。
この人根っから、人当たりよくて面倒見もいいんだなー。
とはいえカズ君はやや距離感がなさ過ぎる気もするが…。
ごちゃごちゃ考え込まずに行動に移せる人、人との垣根を軽く飛び越えられる人。色んな人がいて世界は回っている。
それはアウティング
カズ君「病院で待っている間、色々聞きましたよぉー」
え、まずくない?それペラペラ喋るの。
と、思っていたら案の定咲子は高橋さんにたしなめられた。
そうそう、こういう所は押さえておかないといけない。外してはいけない。やらかしてしまう例を演じて現実での注意を促している。
カズ君こと濱正悟さんの、ころころと変わる声と表情に笑わされる。
(ついでに、体を大きく使う芝居をされている。もともと高身長のところに全身使われているので、もう存分に『日頃から押しが強い』のが伝わってくる。無意識ぃ~に強者側に立ってきた者の動き方だと思う。で、これは相手によっては《威圧感》《恐怖》《警戒》にも繋がるな~と思う。上手い)
対する高橋一生さんの目が、どんどん死んでいくのにも笑わされる。
「何か作ってよー。 ぎゅっと雑に焼いてるやつ」
咲子も「えー」とか言いながら動いている。この境界が曖昧になるのが付き合うというやつなのかなぁ。
それとも「俺は咲子にメシ作ってもらってる咲子は俺のもの」って見せたいカズ君流の牽制か。
「え、俺がおかしいのか」 一瞬立ち止まって考えるカズ君。
男同士の質問だから
とか言って
カズ君はかなり突っ込んだ質問をしてくる。
え~。性的指向がどうとか以前に、これ嫌な人にとってはとことん嫌な質問だと思うのだが。
高橋さんは当然突っぱねる
「わかりたい気持ちと不躾な質問は違います」
「…なるほどなって」
納得するんか!素直な人だな!
「もう何なんでしょうこの人」
高橋さんに完全同意だ。
いろんな人がいます
高橋さんにとって
突然サニサイの鑑賞会をされるのは、困惑以外の何物でもないだろう。ただ、邪道ピザの件といい、誰かを家に招き入れたことにより、自分の知らなかった世界を見ることになった。
高橋(一生)さんの目の芝居がよかった。きっと高橋(羽)さんがそう感じてるんだと思った。
羽さんの世界にも、新しい風が吹き込み始めている。
カズ君にとって
今まで深く考えることなく「メシちゃちゃっと作って~」「やったことない」で済ませてきたけど
やってみたら面倒だった。
「なんかごめんなー」と当然のものとして享受していたことを詫びれる。 …素直な人だ…。
(いやでも全くの初心者がロールキャベツをそこそこのものに仕上げれるって、かなり才能アリだと思うけどね)
カズ君もこの共同生活によって新たな気付きを得ている。
そしてカズ君、自分のことが絡むと遠慮がなくなるが、案外人を見ている。
「大の大人に可愛いなんて言わない」と咲子の代わりに憤ってくれた。咲子が侮られたと怒ってくれた。
「したくなったら自分ですっから」
今回ここがズシンと来た。
これはこれで…きついのではないか。
咲子との事後の後に「落ち着く~」と言ってたカズ君は、あれは嘘ではないと思う。
大丈夫なのだろうか。
スキンシップで安心感を得る人と苦痛な人。
以前は咲子が我慢していた。
今度はカズ君がそこを封じると言う。
…大丈夫だろうか。
けっこう人にとって大きい部分だと思うんだけど。
いやそれだけじゃない!とも思うけど、でも。
どちらかが我慢を強いられるものではない、と思うだけに心配だ。
本日はほぼ、高橋さんの家で話が進んだし、登場人物もメインの3人(あと、別の2名が数分間程度)何だか舞台を見てるようだなと思った。
えらく『ラブではないコメディ』の、コメ側に舵切ったなぁと思う第4話だった。