5/17~5/23(2021) 手放したもの【せつなかった自転車との別れ】

シンプルライフ

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 自転車

 

以前住んでいた場所では、自転車が欠かせない足でした。

 

駅へ行くにもスーパーへ行くにも、いつも自転車が一緒でした。

 

 

可能な距離なら自転車が連れていってくれました。私の可能性を拡げてくれるアイテムでした。

 

 

 後悔

 

だから処分する気になどなれなくて、今の場所でも乗るつもりで持ってきたのに。

 

…所変わればあまり出番もないものですね。

 

ここは圧倒的な車社会でした。

 

そして、海を知らない私が予想だにしてなかったこと。

 

潮で錆びました…。

 

え~、以前ならちょこっと軒先に入れておくだけでよかったものを。

 

雨に濡れただけで錆びるなんてまずなかったものを。

 

失敗でした。

 

出番がなくて奥まった場所に置いてるうちに、どんどん錆びて手がつけられない状態になっていました。

 

錆落とし買ってきて…そして磨きに磨いたら…。一日で済む仕事だろうか。

劣化したタイヤも取り替えないといけないだろうか。

そうなると新車買うよりコストかかるだろうか…。

 

迷ううちに日は経ち錆びは進行し、そして “流れ” で自転車を手放すことになりました。

 

切々と後悔の念が沸いてきました。

 

 別れ、だけど永遠

 

“流れ“で自転車を手放すことになりました。

 

以前、自分の一部のように乗り回していたのに、こんな別れが来るなんて。

 

こんな終わりかたをさせてしまうなんて。

 

薄々わかっていたのに手をつけなかった自分に腹がたちます。

 

だけどほっとしている自分もいます。

 

何とかしないといけないのに、その何とかができなかったこの私。

 

日に日に錆びてゆく自転車の姿が重くのしかかっていました。思い切れば、ラクになれるだろうとそれはわかっていました。

 

…今週、 “流れ“ であっという間に処分が決定してしまいました。

 

異議はないけど、それに合わせるけれど、錆びさせて放置した張本人が、言えた立場じゃないけど。

 

 

自転車に申し訳なくて別れを告げに行きました。

 

 

運ばれていくのは見たくなくて、しょんぼりして戻ると

 

 

「(自転車の)魂は取り出しておいたよ」と言われました。

 

 

そしてその魂は、私の大切にしているぬいぐるみが、飲み込んで腹の中で保管してくれるそうです。

 

 

丸い体躯を揺すると、ガムランボールのように、自転車の魂が鳴りました(イメージです!)

 

 

新しい自転車が来た暁には「べっ」っと吐き出して憑依させてくれるそうです。

 

 

…文章に書き起こすと

「おまえら大丈夫か!?」と言われかねないやりとりですが、心も弾んできました。

 

こんな話ができるのは、しあわせなことだなぁと思います。

 

皆さんも何か大切なものを処分することになってしまった時、その魂は何かが預かってくれている…と解釈するのはいかがでしょうか?(ダメかな)

 

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