オトナすごろくなんてしてこなかったなー「恋せぬふたり(6)」 将来のこと考えて

作品感想

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(ここからネタバレ含む感想です)

 交流会に行ってみた咲子さん

 

謎のカメラワーク。

俄には状況を呑み込みにくい相手のテンション。

 

あー、これは…初めて参加してみた場所に対する咲子さんの視点なのね。

 

この後、妹襲来騒動を挟んでからもう一度、交流会の模様が咲子の口から語られる。

 

 

ねぇ、もう、色んな人がいるということでいいじゃないですか。

 

多様な価値観があるということは、このドラマ第1話から繰り返し語られてきたけれど、だからもう、それでいいじゃないですか。

 

アロマアセクシャルの交流会と一口に言っても、大切にしたいこと、逆に避けたいことが、皆さんそれぞれに違う。

もう、世の中のありとあらゆる区分がアホらしくなってくる。分けることがそもそも違う気がしてくる。

 

 

 みんな…高橋さんの家を何だと思ってるんだ?

 

咲子の妹の[みのり]が、夫の浮気に激昂して姉の家(と、いうか高橋さんの家)に押しかけてきた。

 

やだよー。もう、ずかずか入ってこないでよ。

鍵のかかる場所は心身を休めるのに大切なものなんだよ。砦だよー。

 

私なら玄関で追い返す…は、できないだろうな。きっと押し切られるだろうな。

 

嫌だ嫌だこの妹~。

高橋さんが手土産買った酒屋から住所を辿ったぁ?

GPSで夫の居場所は把握済み?

怖いよー。

 

 

この、みのり役の北香那さん、絶妙にイラっとする声を出されてるんだよなぁ。

思い起こせば初登場の時から、みのりって相手を値踏みするような目つきしてたよね。

自分の目的完遂の為に、この相手なら何をしてくれるかと素早く計算してしまうんだと思う。

 

本作において思いっきりヘイトを集めそうな、このみのりというキャラクター。

嫌われ役ではあるけどキャラがとても立っていて、それによってまた一つ物語が動く。

 

 

 将来のこと

 

咲子は交流会に行ったことで、今まで将来のことを深く考えてこなかったことを痛感して「ずーん」となってしまった。

 

「ムリして将来のことを考えてずーんとしなくていい」

高橋さんがそう言ってくれて、見ている私はほっとした。

 

ほっとしたんだけど…。それってただの問題の先送りだろうか?

けれど「周りがやるから自分も」という動機は、自分の思考を相手に周囲に投げ出しているようで結局はしんどくなってしまうような気がするんだけどな。

 

あー、いやぁ…でもやっぱり『頃合い』って時期は…存在するのかなぁ…。気力体力の面でも。

 

 

『オトナすごろく』
私も考えたことなかったなぁ。

 

だからまぁ…こうして今もあやふやなのかなぁ。

 

 姉妹二人の会話

 

「親に心配→心配事=お姉ちゃん」

 

え。
君には言っていいこと悪いことの境がないのか?

 

けれどま、なにかにつけ要領のいい妹。それに対し「うちのお姉ちゃんはのんびり屋さんでぇ」とあの母親が人前で言ってきたであろうことは第2話の時点で想像できた。

それで来てたんだろうこの家は。

長いこと、そういうスタイルで回ってたんだろう。

 

そういう言葉を日頃から浴びせられてると、本人もそんなもんかと思ってくる。そしてそれに合わせた行動をとるようになる。

 

[咲子]が形成された過程をまた一つ見つけた。

 

 

 みのりの夫までやってきましたよ!

 

ほんとにもう!この義妹(かっこ仮)夫婦は何なんだ!高橋さんが気の毒だぞ!

 

いや~あんたらって似た者夫婦だよ。 言ったら怒るかもしれないけど~。

 

そうこうしている間に、興奮していたみのりは破水してしまい病院に担ぎ込まれた。

 

 産院にて

 

「みのりが大事にしたいものを大事にしてほしい。絶対応援する」

突然アニメの最終回か、その1コ手前みたいなことを言う咲子さん…。

ちょっと、引いた。

 

姉妹の両親も、知らせを聞いて駆けつけた。

 

 

お母さ~ん、そんな高橋さんを汚らわしいものを見るような目で…。
この人、見ようによってはとってもわかりやすい『母』だ。

 

 

そしてみのり夫を即座に殴ろうとする父。ポーズかもしれないが。
娘を傷つける者は容赦しない、のかもしれない。

そして高橋さんに対し頭を下げれる父。
私はこの人こそけっこうくせ者なのでは?と思ってたけど、でもないのか? ところで職業何なんだこの人(纏っている空気が不思議なので、とても気になる)

 

 

 外は嵐の予感

 

不穏な天候が、この波乱は次回も続くことを示唆している。

 

「お義兄さんが子ども欲しいって言ったら?」

 

何もかも、価値観も、将来の希望像もぴったり重なる相手というのは存在するのだろうか?

 

絶対に重ならなきゃダメだろうか。共有できなきゃ家族になれないだろうか。

 

さっき咲子は高橋さんに「できるかぎり全部取りする方向でいかないか?」と提案していた。

 

私も以前は咲子の考えに近かった気がする。

 

けれど、全部が全部叶うわけでもなくて、野菜王国は野菜売り場担当になることもあって、それでもじゅうぶん幸せなんだけど…私もまたいつの間にか高橋さんに近くなっていた。

 

 

 

あたかも宗教画のように撮られていた咲子(=岸井ゆきのさん)の姿がとても気にかかる。

 

 

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